HDC-ACとは?
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“デジタルとアナログの融合” によるイオナイザ用交流高圧電源
「HDC-AC」とは、「HDC」=「ハイブリッド デジタル コントロール」、「AC」=「交流」の略で、シシド静電気が独自に開発した、まったく新しい交流高圧電源です(特許取得)。ハイパワーでありながら小型で軽量。より進化した除電が可能となりました。
HDC-AC 搭載イオナイザの強み
イオンバランス±0Vへの挑戦
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除電性能のひとつであるイオンバランスは、イオナイザで生成される、プラスイオン(+)とマイナスイオン(-)の割合の目安となる数値と見ていただければ良く、電位差(V)で表現されます。±0Vに近いほど、イオンバランスが良いイオナイザ、ということになります。
半導体やICチップなどで耐圧の低い非常にセンシティブなデバイスは、比較的低い電位差であっても破壊や故障のリスクに曝されることになります。例えば、ある電子デバイスの耐圧が5Vだった場合、イオンバランスが±5V以上のイオナイザは、除電するどころか逆に帯電させてしまい、その電子デバイスに異常をもたらすリスクがあります。このように、非常にセンシティブな除電対象物に対しては、イオンバランスの低いイオナイザが必要不可欠です。
HDC-AC搭載イオナイザは、プラスイオン(+)とマイナスイオン(-)の出力をコントロールする、独自のイオンバランス調整機能をもっています。
- 振幅変調 ・・・ 生成されるイオン量を制御する形でイオンバランスを調整できます。
- 位置変調 ・・・ 過剰なイオンを放電針に吸収する形でイオンバランスを調整できます。
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除電性能の長期安定
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イオナイザの除電性能は、一般的には「除電スピード」+「イオンバランス」で評価します。基本的に、除電性能は使用時間が長くなるにつれて、放電針の磨耗や汚れにより、少しずつ低下していきます。
HDC-AC搭載イオナイザは、HDC-AC特有の高圧発生技術により、他の高圧発生方式に比べて、放電針の汚れに対しても特性の変化が少なく、放電針の磨耗が少ないため、長期間安定した除電性能を維持することが可能です。
CABX運転前(上)
4年連続運転後(下)
- HDC-AC搭載 イオナイザのランニングデータ
長期メンテナンスフリー
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イオナイザは清掃メンテナンスが必要で、数週間から数ヶ月に1度、放電針の清掃が必要になります。それに対して、HDC-AC搭載イオナイザは、使用環境にもよりますが、放電針の汚れに対しても特性の変化が少なく、頻繁に清掃を行わなくても長期間安定した除電性能を維持することが可能です。
また、HDC-AC特有の高圧発生技術により、放電針の磨耗がほどんどないため、定期的な交換も不要です。
- 4000時間 未清掃時の除電特性
極めて低いオゾン発生量
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イオナイザのコロナ放電は、プラスイオン(+)とマイナスイオン(-)の生成と共に、オゾンも生成します。オゾン濃度が高い状態が続く場合、除電対象物が酸化(劣化)してしまう、というリスクが生じます。オゾン発生量が極めて少ないHDC-AC搭載イオナイザは、上記のような問題とは無縁です。
HDC-AC 搭載製品はこちら
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搭載イオナイザはこちら
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